昆虫関係
昆虫図鑑
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科学クラブ 創刊号 虫の生活 (1956);11号 日本のちょう・日本のが (1957);16号 こん虫のくらし (1959);科学ブック 5.ちょうやとんぼ (1962);7.むしのくらし (1963)
科学大観 第6号 昆虫特集 (1958);中級 科学ブック 6.虫のかんさつ とさいしゅう (1961);8.野山の花と虫のくらし (1965);科学図鑑 2.昆虫Ⅰ;14.昆虫Ⅱ (1967)
ポケット採集図鑑 こんちゅう (1959);ようちゅう (1970)
ミヤマクワガタ (Lucanus maculifemoratus) maculi=斑紋,femoratus=脚
学研の「ポケット採集図鑑」は肌身離さず持ち歩きました。そのため、ご覧の通りボロボロになっています。クワガタムシの頁に、ミヤマクワガタの特徴として「足には黄色のもんがあります」と書かれています。右下の写真のように、ミヤマクワガタに特徴的な黄紋(正確にはオレンジ色)は腿節の外側(緑の矢印)にあり6本の足すべてについています。一方、青の矢印で示すように前脚腿節の付け根にも黄紋がありますが、こちらはミヤマクワガタ以外のクワガタ類にも普遍的に見られます。ところが、イラストではミヤマクワガタに特徴的な印として「前脚の付け根」が図示されていたので、低学年の頃は「コクワガタ」や「ノコギリクワガタ」の雌を捕まえる度に「ミヤマクワガタ」だと思っていました。さすがに雄は間違えませんでしたがクワガタの雌はどれも良く似ています。
私が小学生時代を過ごした武蔵野地方では、ミヤマクワガタはとても珍しく憧れの的だったのですが、小学校の6年間で雌を数頭、雄は1頭しか採集することができませんでした。
カブトムシ (Allomyrina dichotoma septentrionalis)
日本の多くの子供達がそうであるように、私もカブトムシを通じて昆虫少年になりました。まだ小学校に入って間もない1962年の6月に高知の伯父がカブトムシを送ってくれましたが、東京では7月になるまでカブトムシは現れず得意になって友達や上級生に見せびらかせた記憶があります。私は大学では蛾の幼虫のホルモンについて研究し、卒業後も30年間、生命科学の分野で仕事をしていますが、この一件がなければ昆虫の世界にのめり込むこともなく、別の道を歩んでいたかもしれません。最近では南米や東南アジアの大型のカブトムシが輸入されていますが、日本のカブトムシは造形的にも美しく私にとっては甲虫類のナンバーワンです。
左は「ポケット採集図鑑」の中の幼虫のイラストですが特徴が上手く表現されていません。実際は幼虫の後ろ1/5程には糞が詰まっていて灰色に見えるのですが、この絵では体全体が乳白色になっています(ホルマリン漬けで表面が変質した標本を模写したのかもしれません)。頭部はハチの幼虫に似ています。一年生の頃はカブトムシの幼虫が堆肥や腐葉土を食べることを知らず、公園で見つけたハバチの幼虫(たぶんチュウレンジハバチ)を持ち帰って大事に育てていたこともありました。現在のポケット図鑑は写真も豊富で今の子供達が羨ましく思います。
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ジガバチ (Ammophila sabulosa)
小学校の一年生か二年生の時だったと思いますがジガバチを見つけました。図鑑にあるような土中の巣を見たいと思い、必死に追いかけましたが見失ってしまいました。なお、ジガバチは『似我蜂』と書きますが、「ジージー」という羽音が「似我似我(我に似よ)」と聞こえ、「このように唱えると土中の青虫が蜂に変身する(実際は青虫に産みつけられた卵が育ち蜂となる)」という伝聞に拠るそうです。
18世紀に活躍した横井也有の随筆「百蟲譜」に『蜂の他の蟲をとりて我子となす、老いの行衛をかからむとにもあらず。何を譲らむとてかくは骨を折るにや。我に似よ我に似よとは、いかに己が身を思ひあがれるにかあらむ』とあるので、この辺が起源かと思いましたが、室町時代に書かれた「下學集」の中に『朝野僉載云、蜂啣他蟲、置於巣中、呪似我々々、即成蜂也、故名曰似我也』との記述を見つけました。「朝野僉載」は唐の張文成(660~741)による随筆集ですので、中国ではファーブルよりも千年以上も前に狩人蜂の生態が記録されていたことになります。
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ウスタビガ(薄手火蛾)
2007年にはウスタビガ(Rhodinia fugax fugax Butler)を飼いました。幼虫、成虫ともに大変美しい蛾ですが、何と言っても「ヤマカマス」「ツリカマス」「ヤマビシャク」などと呼ばれる特徴的な繭が印象的です。
ウスタビガの繭作り(Spinning a cocoon of Rhodinia fugax)
5月24日、葉の裏に静止している幼虫を見つけました。よく見ると葉の裏に黄色い糸が吐かれていて、そろそろ繭作りが始まりそうな気配です。翌25日の夜に覗いてみると、未完成ながら「釣りカマス」状の繭となっていて、別の容器にも繭が見つかりました。繭が完成するにはかなりの時間がかかるようで、26日にもまだ繭作りの作業が続いていました。
ウスタビガの繭がどのようにして作られるのか、小学生の頃から知りたいと思っていましたが、詳しい様子は図鑑にもWeb上にも見つけることができませんでした。今回飼育しようと思ったのは、このことがきっかけとなっています。上の2頭については繭作りを見逃してしまいましたが、5月27日、日曜日の午後、様子が少しおかしい幼虫を見つけました。よく見ると葉の付け根の部分に糸がたくさん吐かれています。繭作りの始まりです。
14:01、それまで下を向いていた幼虫が方向転換し、盛んに糸を吐き始めました。14:19、14:56の写真でわかるように、先ず繭を支える紐から作られることが確認されました。その後、繭の部分の作業となりますが、16:49には薄っすらと繭の形ができあがってきました。その後、幼虫は繭作りに専念するわけですが、作業は休みを挟みながら続けられ翌朝には大部分完成しました。
6月9日に全ての幼虫が繭作りを終え8個の繭が出来上がりました。卵は50個以上あったと思うので歩留まりはあまり良くありません。初令幼虫にはサクラを与えたのですが食い付きが悪かったのが最大の原因です。途中でカエデ、ケヤキ、ハンノキ、アベマキ、クヌギ、コナラなどを試してみましたが、結局、クヌギとコナラが良かったようです。ただ、8頭飼うだけでも餌集めが大変で50頭全部はとても飼育できなかったと思います。
ウスタビガ羽化
10月15日、このところ寒い日が続くと思ったらウスタビガの雄が羽化しました。幼い頃の記憶ではもう少し大型の蛾だったように思いますが、小さくてみすぼらしく感じます。まだ繭が7個残っているので次は雌の羽化に期待したいと思います。
11月9日、5月27日に繭作りを観察した個体が羽化しました。ご覧のように今度は雌で、雄よりも一回り大きく豪華な雰囲気です。
アオドウガネ(Anomala albopilosa)
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アオドウガネ(青銅鉦)
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