ナショナルキッド
ナショナルキッド(National Kid):1960年8月4日~1961年4月27日の18時15分~18時45分にNET系で放映。
2007年10月9日より「東映チャンネル」で放送が始まり、2008年2月19日まで毎週二話ずつ放送されました。残念ながら、後番組は「少年ケニヤ」ではありませんでした。
第1部 (インカ族の来襲) 第2部 (海底魔王ネルコン) 第3部(地底魔城) 第4部(謎の宇宙少年)
関東地方では以下の日時に再放送がありました。1963年8月16日~1963年10月9日の17時25分~17時55分;1963年10月15日~1963年12月4日の7時50分~8時20分;1965年1月30日~1965年3月16 日の7時45分~8時15分;1966年7月21日~1966年8月29日の10時00分~10時30分。私はこのうち1963年の夕方と1966年の夏休みの回を見ていたように思います。 ナショナルキッド - Wikipedia
なお、東映特撮BB・なつかシアターでインカ族の来襲(全13話総集編)を見ることができます。その他に、アラーの使者、七色仮面、新・七色仮面、怪竜大決戦、スパイキャッチャーJ3など、60年代のなつかしい番組がラインナップされています。
メンコ
インカ族の来襲
今回、東映チャンネルで「インカ族の来襲」を全て見ましたが、キッドがヴィマナやカビアと直接戦うシーンは出てきませんでした。面子に使用された写真の中には映像とは無関係のものもあるようです。ヒーローショーのような機会に撮影されたものかもしれません。
↓クリックすると大きくなります。

最下段の左二枚は、第9話「一日だけの休日」で小児麻痺の少年、ソネ・ヨシタカ君(子役は梅沢直行さん)を連れて空を飛んでいるシーンであることがわかりました。身体を吊るすための金具が見えます。「曽根義隆」で検索したところ、「ケンちゃんシリーズ」などの監督をされている方がこの名前でした。曽根監督は1929年生まれですから当時31歳で、楽屋落ちのネタに使われても不思議はありません。なお、一峰大二先生のコミックスにも小児麻痺の少年を励ますシーンがありますが、少年の名前は出てきません。
下から二段目、三段目で旗竜作(小嶋一郎さん)と一緒にいる女性はチャコ姉ちゃん(太地喜和子さん)です。最番段の右二枚は山田博士(山口勇さん)、その隣りは長谷川君(水野博士の助手;槇章太郎さん)だと思います。最下段中央で小嶋一郎さんと一緒にいる眼鏡の人物が誰かわかりません。映像には登場しませんでしたが番組のスタッフでしょうか?
地球人姿のアウラと一緒にいるトルコ帽をかぶった男達は第3話「大都会の戦慄」と第6話「危うしナショナルキッド」に登場します。左からカビア、アウラ、ヴィマナで、インカ金星人三幹部の地球人姿ではないかと思います。「大都会の戦慄」とは随分大げさなタイトルですが、アメリカ映画(The Public Menace, 1935年)の邦題からのパクリのようです。
コーヒー 60 ココア 60 紅茶 50 ジュース 50 ミルク 30 フルーツポンチ オリジナル バナナジュース 洋食喫茶 オリオン
右上の写真は同じ食堂の厨房ですが、向って左のガッツ石松に似たコックは打越正八さん、右側は野田邦夫さんです。打越さんは実写版「少年ケニヤ」では三魔人の一人「オンドン」役でした。野田さんは、「海底魔王ネルコン」では海底人F8号役や、第4話「大臣襲撃計画」で海底人に逃げられるドジな警官役、「地底魔城」では吉見百穴で生き埋めになる海底人の役で登場します。左目のホクロがチャームポイントです。食堂の名前は「洋食喫茶 オリオン」ですが、実在の店ではなく東映大泉撮影所のオープンセットのようです。
左から、インカ金星人、カビア、アウラ、一峰大二先生(漫画家)、キッド、ヴィマナ、京子ちゃん、 チャコ姉ちゃん(太地喜和子さん)、インカ金星人。
第一部・配役
第一部「インカ族の来襲」ではクレジットに役名が出てこないので配役がはっきりしません。正月休みに見直して下記の出演者について確認しました。インカ金星人は化粧が濃くて判別しにくいのですが、最初から最後まで登場するのが渡辺淳二さんです。渡辺さんは第二部では海底人F6号役(第7話では跛の浮浪者に変装)、第三部と四部では地底人役でも登場します。第12話で吾郎君に銃を取られてしまうドジなインカ金星人は河井一馬さんだと思います。
旗竜作/ナショナルキッド:小嶋一郎;小畑尚子(チャコ姉ちゃん):志村妙子=太地喜和子;少年探偵グループ(小畑幸男:福島卓,武部友宏:木村英世,大谷蔵三:清水徹,大谷吾郎:原一夫,山口京子:岡田みどり);アウラ:野川美子;ヴィマナ:片山滉;カビア:久保一;ドン・アトリシム:潮健児;水野博士:斉藤紫香;水野良子:阿久津克子=都築克子;水野博士の妻:水島京子;山田博士:山口勇;山田つね子:本間千代子;高倉警部:河合絃司;土居警部:岩上瑛;石井刑事:北峰有二=篠恵輔;橋田刑事:香取賢一(?);長谷川助手:槙章太郎;根田助手:田口耕平;川村助手:林宏;友人の子供達(北島君:江沢信行,マリちゃん:田山マリ,橋本恵美子,渡辺忠直,中野信広);円盤対策委員会議長:小金井秀春;委員会メンバー:大野広高,秋月竜:国会議員:沢彰謙(?);総司令:牧野狂介(?);司令部高官:滝謙太郎;陸上司令:植田貞光;島田航空司令:南川直;山中飛行隊長:北山達也;管制官:室田日出男;レストラン支配人:三木宏祐;コック:打越正八,野田邦夫;老科学者:白河青峰;小児麻痺の少年:梅沢直行;少年の母:歌川マユミ;インカ金星人:八名信夫,渡辺淳二,河井一馬;不明(大部分はインカ金星人のはず):高石義明,笠原昇,曙三四郎,佐藤利夫,鈴木啓太郎,山ノ内修,大宮進,高田竜二,原信夫,三重街竜,後藤武彦,林修二,佐藤大二郎,野上正義,上田侑嗣,久保比佐志,山田甲一 【敬称略,(?)は確信無し,太字の方は東映ニューフェイスとしてデビュー】
「インカ族の来襲」には室田日出男さん(左)、八名信夫さん(中央二枚)が出演されていました。こちら(My Photo Studio)に東映ニューフェイス時代の八名さんの写真と、デビュー当時(遊星王子に出演:右)のエピソードが紹介されています。
火星人ドン・アトリシム役で潮健児さんも出演されていました(左)。衣装の一部を七色仮面(右)から流用していて笑えます。タイツ姿も・・・。
第5話と第11話に野上正義さんの名前があります。珍しい名前ではないので同姓同名の可能性もありますが、野上正義さんはポルノ映画の俳優、監督、脚本家として現在でも活躍されてます。1940年3月生まれなので当時はまだ駆け出しの20歳。インカ金星役で出演されたのかもしれません。
海底魔王ネルコン
同じ絵柄の写真が色違いで使用されています。最近気づいたのですが、左上の面子は片山滉さん(真田博士)と久保一さん(貨物船の船長)の組合せで、「インカ族の来襲」のヴィマナとカビアのコンビです。真田博士の隣にいる少年はサンゴ君(江澤信行さん)です。
潜水艇ギルトール
海底人のチョウチンアンコウ型潜水艇。深度10,000メートルから一気に浮上して津波を起こす。
ナショナルキッド単独
2007年4月21日の「久米宏 ラジオなんですけど」と言う番組に、ジーコ監督のポルトガル語通訳、鈴木國弘さんがゲストで出演されていました。番組の中でナショナルキッドのメンコが紹介されたのですが、ジーコ(Zico:Arthur Antunes Coimbra)監督もナショナルキッドの大ファンだったみたいで、「ナショナルキッドの国に行く」と言って日本に来たと言うエピソードが紹介されていました。番組のHP(ラジオなんですけど)でメンコの写真も紹介されていますが、小嶋一郎さん扮するキッドがマスクを取った珍しい姿(左下のメンコと同じもの)です。
↓クリックすると大きくなります。
小池淳監督によれば、ナショナルキッドの衣装は「頭が金、胴は青、Nの字が赤、マント、手袋、靴が銀、タイツが濃いグレー」だったそうですが、メンコの多くは「胴が赤、Nの字は青」になっています。これは松下電器が宣伝用に撮影したカラー写真(左下)がワンショット・プロセス(飛行場面に用いられた合成撮影技術)用の赤い衣裳だったことに影響されたのだと思われます。
正しい配色に基づいて塗りなおしたのが左から二番目の写真です。
ナショナルキッド飛行・円盤
空撮写真は羽田空港、銀座(服部時計店周辺)、渋谷(東急文化会館)です。海底魔王ネルコンにも登場しますが、1958年竣工の東京タワーはこの時代のテレビ番組に欠くことができない存在です。
主な配役
小嶋一郎さん Ichiro Kojima
↑胸のNの字が「ナショ文字」でない。
小嶋さんは東映ニューフェイス第5期生(1958年、梅宮辰夫さんと同期)ですから、ナショナルキッドはデビュー間もない頃の作品だったと思います。第三部「地底魔城」以降キッド役が巽秀太郎さんに代わったことについて小池淳監督は、「こういう番組の主人公は健康的じゃなくてはいけないでしょ。そういった点で小嶋くんはイメージに合わなかったからです」と答えています(宇宙船 vol.4)。言いがかりのようにも思えますが監督と何かトラブルでもあったのでしょうか?ナショナルキッド以降、特別機動捜査隊(テレビ)や東映映画にも出演されていますが1965年頃に芸能界から引退されたようです。
太地喜和子さん(当時の芸名は志村妙子) Kiwako Taichi (Taeko Shimura)
太地さんは1943年12月2日生まれなので番組開始当時はまだ16歳だったのですね。台詞の上手さ、聴き取りやすさはピカ一で、後の大女優としての片鱗がうかがえます。ナショナルキッドの前作、新・七色仮面(1960年2月~3月) では太地喜和子名で出演されているので、この頃は二つの芸名を使いわけていたのかもしれません。「志村妙子」の方が平凡な名前で一見こちらが本名のように思えますが「太地喜和子」が本名のようです。「東映の友 1961-12月号」にグラビア付きの紹介記事がありますが、「タイ坊」の愛称で呼ばれていて「タイチ・キワコ」が本名であることを支持します。なお、太地さんは東映ニューフェイス(第6期)に最年少の15歳で合格、高校に進学するかたわら榊原舞踏学園にも籍を置き、名取りになったことも紹介されています。 太地喜和子 - Wikipedia
セーターの柄から、台本を持った写真は「地底魔城 第一回」の練習風景だと思います。巽さんにとっては初の主役で、緊張しているのがわかります。
巽秀太郎さん Shutaro Tatsumi
ナショナルキッドに続いて「少年ケニヤ」にもアッサム探偵/ミスターⅩ役で出演されました。その他に紅孔雀(1961年)、特別機動捜査隊(1961年)、白い巨塔(1967年)などのテレビ番組や時代劇に出演されています。似た名前の「巽千太郎」と言う方が、光速エスパー、仮面ライダーなどに出演されていますが別人です。なお、海底魔王ネルコンではアナウンサーの役で一回だけ登場しました(右)。
少年探偵グループ/チャコ姉ちゃん
左から、インカ族の来襲、海底魔王ネルコン、地底魔城、謎の宇宙少年(前編)、謎の宇宙少年(後編)です。原一男(一夫)さんは全編を通じて、探偵グループのお味噌、吾朗君役で登場しました。最年少の割には演技がとても上手だと思いますが、その後、俳優にはなっていないようです。なお、ブラジルのHPには『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督としているものもありますが、年齢、顔立ちからみてこれは間違いです。
↓クリックすると大きくなります。
幸男 尚子 京子 友宏 吾朗 蔵三 /幸男 吾朗 京子 友宏 蔵三 吾朗 幸男 京子 友宏 蔵三 尚子 蔵三 吾朗 幸男 友宏 京子 尚子 京子 吾朗 蔵三 友宏 幸男
左下の写真中央は小畑幸男役の福島卓 (Taku Fukushima)さんです。よく見ると肩掛け鞄にTF のイニシャルがあり自前の鞄のようです。
「謎の宇宙少年(後編)」で少年探偵グループのリーダー役だった朝見朗(Akira Asami)さんはプロデューサーのお仕事をされているようです(右上の写真)。こちらは顔もそっくりで、ご本人に間違いありません。朝見さんの右側は大谷蔵三役の山本哲平(Teppei Yamamoto)さんですが、1961年に制作された東映映画「宇宙快速船」では準主役の谷川健一を演じられました。
松川清さん Kiyoshi Matsukawa
「謎の宇宙少年」で宇宙少年・大空太郎役を演じられました。) 松川清
片山滉さん Akira Katayama
ナショナルキッド役は小嶋一郎さんから巽秀太郎さんに変わりましたが、片山滉さんはチャコ姉ちゃん(太地喜和子さん)や水野博士(斉藤紫香さん)とともに皆勤賞です。
第一部・インカ族の来襲ではインカ金星人の幹部「ヴィマナ」、第二部・海底人ネルコンでは「真田博士(海底人が変装)」、第三部・地底魔城と第四部・謎の宇宙少年(前編)では「地底人」の役で、「黒岩博士」や「マリック長官」に変装していました。また、謎の宇宙少年(後編)ではザロック遊星人役で「川熊博士」に変装していました。
片山さんは1922年生まれですので、放送当時は38歳、俳優として脂の乗った時期だったと思います。遊星王子、宇宙快速船、仮面ライダーなどのヒーロー物の他、少年探偵団(映画)、特別機動捜査隊、旗本退屈男など、幅広く活躍されていました。
堀の深い西洋人のような顔立ちですが、生まれは仙台市で岐阜大学出身だそうです。 片山滉 - Wikipedia
下の写真は左から、少年探偵団(記者・1956年)、遊星王子(医師・1959年)、宇宙快速船(医師・1961年)、忍者部隊月光(ジャッカル・1964年)です。
野川美子さん Yoshiko Nogawa
インカ族の来襲では「女首領アウラ」の役を演じました。敵役に似合わず言葉が丁寧で、堂々とした話し振りが印象的です(そもそも「インカ族の来襲」では水爆実験を重ねる地球人の方が悪役かもしれませんが・・・)。それから、地底魔城と謎の宇宙少年(前編)では地底人・アンナの役で出演しています。
「アウラ役は阿久津克子さん」と言う情報もあるそうですが、阿久津さんは水野博士の娘役で出演されているので、そちらと混同したのではないかと思います。
久保一さん Hajime Kubo
左からインカ金星人幹部・カビア(地球人・宇宙人姿/インカ族の来襲)、海底人(テレビカメラマンに変装/海底魔王ネルコン)、地底人将校(地底魔城)、ザロック遊星人(謎の宇宙少年)です。カビア役が誰か謎だったのですが、これらの写真から久保一さんであることがわかりました。久保さんも皆勤です。右のイラストは私の母校・東京都立立川高校の校章(旧制・東京府立第二中学校当時から同じデザイン)ですが、ザロック遊星人の帽章に似ています(消防署のマークにも似ていますが・・・)。
阿久津克子さん/斉藤紫香さん/本間千代子さん Katsuko Akutsu/Shiko Saito/Chiyoko Honma
阿久津克子さんは「インカ族の来襲」の中で、水野博士の娘、良子(よしこ)の役で出演していました。阿久津さんは「七色仮面・毒蜘蛛に手を出すな」では、龍造寺財閥の令嬢、千代子の役で出演されていますが、父親役はナショナルキッド、七色仮面ともに斉藤紫香さんでした。なお、斉藤紫香さんも皆勤賞ですが、「インカ族の来襲」では「水野博士」だったのが「海底魔王ネルコン」以降は「永野博士」となっています。 斎藤紫香 -Wikipedia
阿久津さんは今でも現役のようで下記で写真を見ることができます。 MINOTAKE PLAN 阿久津克子 -Wikipedia
上の写真で阿久津さんの隣りにいるのは本間千代子さんです。「インカ族の来襲」の冒頭で、山田博士の娘、つね子役で出演されました。1945年1月29日生まれですから、当時はまだ15歳。俳優としてデビューして間もない頃だったと思います。 本間千代子 - Wikipedia
河合絃司さん/岩上瑛さん Koji Kawai/Ei Iwagami
河合絃司さんは高倉警部役、岩上瑛さんは土居警部補役(地底魔城以降は土居刑事)で全編に登場します。一番左の写真の右が河合さん、左が岩上さんです。右から二枚目の写真は遊星王子(1959年)に出演した河合さんですが、やはり警官役です。一番右は飢餓海峡(1965年)の写真ですが、網走刑務所の看守部長役です。
脇役達
北峰有二さん Yuji Kitamine
出番はあまり多くないのですが、インカ族の来襲では石井刑事(左)、海底魔王ネルコンではテレビデレクター、地底魔城では小学校教師(友宏の先生)、謎の宇宙少年では山岡博士(右)の役で登場します。東映ニューフェイス第一期で、南原宏治さん、山本麟一さん、佐原広二さん、ピエール瀬川さん(謎の宇宙少年で川熊博士役)達と同期のようです。爽やかな雰囲気の二枚目です。
槇章太郎さん Shotaro Maki

「インカ族の来襲」第1話~第4話に登場する「助手の長谷川君」は槇章太郎さんが演じられました。特に第4話では大活躍で小嶋一郎さんの次に名前が登場します。手がかりが少なく苦労しましたが、「テレビ時代」(1960年5月第5週号)のグラビア記事に、「徳川風雲録」(日本教育テレビ)で主役の冴月風太郎を演じる槇さんの写真を見つけ、顔と名前が一致しました。「徳川風雲録」には槇さんの他、野川美子さん、滝謙太郎さん、白河青峰さん、野田邦夫さん等、ナショナルキッドでお馴染みの方々が多数登場します。
【悲願成る 時代劇初出演の槇章太郎】 東映のテレビ映画「徳川風雲録」(5月13日より日本教育テレビから放送)に主役として抜擢された槇章太郎は、はじめての時代劇出演とあって、大いに張り切っている。彼は数年来時代劇スターを悲願していただけに、そのよろこびに胸をはずませながら、「チャンスと思います」と元気に語る。今、撮影の暇をみつけては、中野にある神影派の柳生流の柳生館道場へ通って、小太刀の「浮船」「松風」「清月」などの型を、館長の中島将弼(しょうひつ)氏に叩きこまれている。
潮健児さん Kenji Ushio
「インカ族の来襲」では火星人代表ドン・アトリシム(左端)を、「謎の宇宙少年」ではロンド国元首(左から二枚目)を演じられました。潮健児さんは何と言っても「仮面ライダー」の地獄大使役(中央)が有名ですが、「悪魔君」の二代目メフィスト、「河童の三平 妖怪大作戦」のいたち男(右から二枚目)など、味のある脇役を演じられています。右端の「少年探偵団 妖怪博士/二十面相の悪魔(1956年)」では岩上瑛さんと一緒に通信士役でした。 潮健児 -Wikipedia
江澤信行さん Nobuyuki Ezawa
「海底魔王ネルコン」ではサンゴ少年(左端)、「インカ族の来襲」では少年探偵グループの友人・北島君(左から二番目)を演じられました。そして、7年後の1967年には青春テレビドラマ「でっかい青春」に新聞部の林健太郎(大学入学時の総長と名前が同じ!)役で登場しています。現在は役者をやめてクロネコヤマトに勤務しているそうです(江澤信行さんインタビュー)。右三枚の写真は「マヤの暦」さんからお借りしたものです(マヤの暦さんのサイトには懐かしいテレビ番組がいろいろと紹介されています)。なお、「でっかい青春」は私の母校「立川高校」でもロケが行われました。右二枚の写真に見える校舎がそうだと思います。
↑1973年頃の立川高校
亀井明さん Akira Kamei
曽根秀介さん/桜井悦子さん Shusuke Sone/Etsuko Sakurai
「地底魔城」に山の友の会会長・緑川剛介、アシスタント・佐野かおると言うコミカルな役柄で登場しました。
野田邦夫さん Kunio Noda
「インカ族の来襲」では第3話のコック(左)、「地底魔城」では冒頭、洞窟で生埋めになる海底人、「謎の宇宙少年」では最終話に司令官役で登場しました。そして「海底魔王ネルコン」では居眠りをして海底人を取り逃がしてしまうドジな警官役(右)を演じられました。その時の相棒役は砂塚秀夫さんです。
北山達也さん Tatsuya Kitayama
飛行用マスクのため顔がはっきり見えませんが、「インカ族の来襲」の冒頭に登場する山中飛行隊長は北山達也さんだと思います。北山さんの登場はこのシーンだけです。右の写真は「二・二六事件 脱出(1962年・東映)」に市田少尉役で出演された北山さんです。
秋山敏さん Toshi Akiyama
「謎の宇宙少年」に司令官役(左)で一回だけで出演されました。「少年ケニヤ」でマサイ族酋長センゲの腹心の祈祷師、ロメ役(右)で出演されました。
滝謙太郎さん Kentaro Taki
マゼラン大統領(謎の宇宙少年)、司令官(インカ族の来襲)、古物商・張(地底魔城)。右の写真で一緒にいるのは沖野一夫さん(浮浪者・赤平)です。
伊藤重利さん Shigetoshi Ito
警官(海底魔王ネルコン)、海底人(地底魔城)、若い漁師(謎の宇宙少年)。まだ確信がありませんが、左の写真手前側の警官は向精七さんではないかと思います。
河井一馬さん Kazuma Kawai
「インカ族の来襲」では、吾朗君に銃を取られてしまうドジなインカ金星人役を演じました。「海底魔王ネルコン」では海底人F7号、「地底魔城」では冒頭に登場する海底人、「謎の宇宙少年」ではザロック人G役でした。白鳥の騎士(1961年)では鬼童丸を演じられましたが、この写真から河井さんの顔が判明しました。
渡辺淳二さん Junji Watanabe
「インカ族の来襲」ではインカ金星人役で最初から最後まで登場します。演技は上手ですが、異星人役にしては訛り(茨城?)が強いのが気になります。「海底魔王ネルコン」では海底人F6号(跛の乞食に変装)、「地底魔城」と「謎の宇宙少年」では地底人役でした。
全シリーズに様々な役で登場します。円盤対策委員会議長(インカ族の来襲); 船長(海底魔王ネルコン); 大山大臣(海底魔王ネルコン); 航空会社重役(地底魔城); 医師(謎の宇宙少年)
山口勇さん/打越正八さん Isamu Yamaguchi/Seihachi Uchikoshi
山口勇さんは山田博士役(インカ族の来襲)、打越正八さんはコック役(インカ族の来襲)で登場しました。ナショナルキッドに引き続いて放映された「少年ケニヤ」では、山口さんは三魔人のリーダー・ガルゴ役、打越さんはオンドン役でした。
三木宏祐さん Hirosuke Miki
左はマゼラン遊星・第一参謀=宇宙少年の父親(謎の宇宙少年)、中央はレストラン支配人(インカ族の来襲)です。「少年ケニヤ」ではバジャー国王役(右)だったようです。
月村圭子さん Keiko Tsukimura
謎の宇宙少年(後編)にザロック人幹部・グレーテ役(左2枚)で登場しました。「七色仮面 毒蜘蛛に手を出すな」では毒蜘蛛の一味・目上眉子役を演じられました(右2枚)。
高石義明さん Yoshiaki Takaishi
地底人や海底人(TV局職員に変装)役で登場しました。インカ族の来襲にも出ているはずですが役柄がわかりません。
地底人
左から、渡辺淳二さん/上田侑嗣さん、 向精七さん?/久保一さん、高石義明さん/渡辺淳二さんだと思います。
Junji Watanabe/Yuji Ueda; S. Mukai/Hajime Kubo; Yoshiaki Takaishi/J. Watanabe
科学者の助手
左から、長谷川助手(槇慎太郎さん)、根田助手×2(田口耕平さん)、川村助手(林宏さん)です。一番右は山田博士の助手で、俳優は曙三四郎さんではないかと思いますがはっきりしません。
Sintaro Maki; S. Kouhei Taguchi; Hiroshi Hayashi; Sanshiro Akebono (?)
自衛隊幹部
左から、植田貞光さん、細川直也さん、南川直さん、仲原新二さんです。一番右は牧野狂介さんではないかと思いますが確信はありません。
Sadamitsu Ueda, Naoya Hosokawa,Tadasi Minamikawa Shinji Nakahara & Kyosuke Makino (?)
その他
表にまとめた以外に下記の方々が出演されました。
沢彰謙(国会議員?);秋月竜(委員会メンバー);大野広高(委員会メンバー);水島京子(水野博士の妻);林宏(助手・川村);香取賢一(橋田刑事?);歌川マユミ(ヨシタカの母);牧野狂介(総司令?);田山マリ(友人のマリちゃん);中野信広(友人);渡辺忠直(友人);打越正八(コック);山之内修(警官);原信夫(運転士);清水正(真田博士・本物);田所三久夫(海底人F10号/漁民);曙三四郎(漁民);若宮金太郎(学者);岡博(観測員/地底人);堀川武(観測員);砂塚秀夫(警官);向精七(警官/地底人);大木史郎(灯台技師);中村勝利(登山家);八方ゆり(登山家);清見淳(山の青年);水沢昶(山の青年);上田侑嗣(地底人);三木敏通(地底人);志摩栄(大臣);鈴木志郎(陸軍司令);滝沢昭(刑事);轟木謙二(警官);村木須美子(看護婦);伊達弘(御用聞);古市松吉(海底人/ザロック人);小田桐敏(ザロック人);四志譲二(ザロック人);武藤周作(ザロック人);金丸修(ザロック人);浜田格(ザロック人);星徹(増田博士);秋山敏(司令官);大宮進(司令官)
以下の方々は第一部「インカ族の来襲」に名前があるのですが役名がわかりません。多くはインカ金星人役だと思います。
久保比佐志;後藤武彦;佐藤大二郎;鈴木啓太郎;高田竜二;野上正義;林修二;三重街竜;山田甲一;笠原昇;佐藤利夫
飢餓海峡
2008年の正月休みに「飢餓海峡」を見ました。この映画はナショナルキッドの5年後、1965年に東映が作製した作品で、多くの俳優さんがナショナルキッドとかぶっています。このうち、河合絃司さん(看守部長)、志摩栄さん(警察署長)、曽根秀介さん(温泉宿主人)、八名信夫さん(ヤ○ザ)、久保一さん(警官)、北峰有二さん(警視庁係官)、松川清さん(弓坂刑事の次男)については顔を確認しましたが、北山達也さん、室田日出男さん、沢彰謙さん、山之内修さん、打越正八さんはよくわかりませんでした。特に山之内さん(記者)に関しては他の資料からも顔が特定できていないので、何とか見つけ出したいと思います。なお、松川さんはナショナルキッドでは太郎(宇宙少年)役で「お父さーん」と叫びましたが、この作品では次郎役で「おやじー」と叫びます。全くの偶然かも知れませんが、私は内田吐夢監督の遊び心を感じます。
左から、曽根秀介さん、八名信夫さん、久保一さん、北峰有二さん、松川清さんです
ナショナルキッド「ぼくら」表紙/メダル
↓クリックすると大きくなります。
上の写真は少年探偵グループが胸につけていたメダルです。オークションで手に入れました。
メモ帳
20世紀少年も最終章を迎えるようですが、サダキヨ以外にナショナルキッドのお面を被る謎の少年がいて(単行本20巻,p.204)、これが「ともだち二世」かもしれません。髪形が全く違ってはいますが、私はこの少年は「ドンキー(木戸三郎)」あるいはその兄弟ではないかと考えています。と言うのは、「フクベエ=服部」のお面が「忍者ハットリくん」ならば、「ドンキー=木戸」のお面は「キッド」になるからです。あまりにも単純な考えではありますが・・・。(21世紀少年の単行本を読みましたが見事はずれでした。2007年9月)
| 固定リンク




















































































































































































コメント
いやー、俳優さんの情報まで凄い充実した内容に感心しました。
私は当時小学生で、ナショナルキッドはずっと見ていました。
インカ金星人、海底人は、その姿が異様だったのでよく覚えていますが、地底人はよく覚えていません。
「アルプスの少女ハイジ」のように、歩けない少年をナショナルキッドが手を差し伸べて歩けるようにする場面はなぜかよく覚えています。
ナショナルキッドの光線銃でチャンネルを変えられるテレビを松下電器が売り出しましたが、買ってはもらえませんでした。
投稿: ステレオ | 2009年4月 9日 (木) 13時19分
ステレオ様
コメントありがとうございます。このシーンの写真をアップしましたのでご覧下さい。小児麻痺の少年の話は印象的だったようで、いろいろな人から聞かれますが、私は記憶にありません。当時はビデオもなく見逃した可能性大ですね。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」とキッドに励まされた少年が歩けるようになるのですが、実際の小児麻痺は神経細胞が冒されていて精神論で治る病気ではありません。当時、数多くいた小児麻痺の子供達にとっては残酷な話だったと思います。
投稿: | 2009年4月 9日 (木) 22時30分