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2008年5月15日 (木)

水木しげる自叙伝「ねぼけ人生」

魔の貸本マンガ界の住人・渡辺あらきさん

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水木しげる先生の自叙伝「ねぼけ人生」(ちくま文庫)の中に、1958年頃、水木先生の家に居候し、結局、魔の貸本マンガ界から逃げきれず餓死に至った「渡辺あらき」と言う漫画家の話が出てきます。この本の中では個人名が微妙に変えられているので、「渡辺あらき」とは渡辺明さんのことではないかと思います。国会図書館のリストを見ると下記の12件がヒットし、1955年から1958年の短い間に活躍した方のようです。

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1955年に出版された「母子双紙」と言う単行本を手に入れたので一部紹介します。絵は上手だと思いますが、ストーリーの展開が唐突で行き当たりばったりのような印象を受けました。母を訪ねて江戸から大阪に向うのですが、沼津に着いたところで母と再会して話が終ってしまいます。水木先生は、「貸本マンガの世界は、並のエネルギーの持ち主でもなかなかやっていけない」と書いておられますが、体重三十キロぐらいしかないと言う渡辺さんにはエネルギーが不足していたのかもしれません。 母子双紙(渡辺明 1955)     

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